ハロウィンに寄せて

 

ハロウィンいざはにたんも打って出よ      卓三

歳時記にはバレンタインはあるがハロウィンはない。いずれ収録されるであろうから季語として勝手に先取りだ。

人気者のはにたんだ。ハロウィンの仮装の主役として今夜の街に出陣すべし。ま~爺がはにたんの担当ならやってやる。

明日は亀岡マルシェ。亀岡は高槻の隣接市。マルシェを楽しんで、帰りは保津川下りの舟で嵐山へというのはいかが?

日曜日は忙しい

 

晩年や日々言ふなれば穴惑ひ            卓三

蛇は冬眠するが、穴惑ひはなかなか穴に入らずに徘徊している蛇のこと。晩年を迎えてなお未練たっぷりの年寄りのように。

晩年を意識し始めたのはいつ頃か。「桜餅いまが晩年かも知れず」は二十年前だが、晩年意識はまだ薄かったようだ。

先週のスクールジャズのミーティング、今週の亀岡マルシェ、来週の食の文化祭反省会と日曜日は満杯のスケジュール。

ま~爺のアルバイト

 

夜なべ終ゆ枡にこつこつ字を埋めて      卓三

ま~爺は勤めた期間よりフリーランサーだった方が長かったので、会社を定年退職した人より年金額が格段に少ない。

今も原稿書いたり、新聞編集したりするアルバイトで辛うじてしのいでいる。すなわち夜なべ。夜なべは秋の季語。

「長き夜の一字五円の賃仕事」もある。ある専門誌の専属ライターだったときの原稿料は一枚二千円、一字五円だった。

岩波書店がフリーライターに払う原稿料ということだが、取材に要する手間暇込みなので、大した稼ぎにならなかった。

さあ、TSJCへ

 

種のなき葡萄種吐く甲斐もなく           卓三

西瓜も葡萄も種なしが喜ばれるようで、先日も種なし葡萄にあたった。虚子に「葡萄の種吐き出して事を決しけり」があり、種なし葡萄では虚子さんも困るだろう。

掲句は虚子句を知って作ったいわゆる本歌取りの一句。西瓜でも葡萄でもそうだが、口中で舌と歯を巧みに操って、果肉と種とを選り分けるのも味わい甲斐の一つ。

吹田も大津も終わって、広告代の回収や事業報告書の提出など食の文化祭の後始末と「たかつきスクールJAZZコンテスト」の準備。二十五日がミーティング。

土曜日は大津へ

 

妻亡くば亡きなりに酌む今年酒      卓三

妻を亡くして二年。十二月には三周忌を営む。当初は戸惑うことも多かったが、ここに来てようやく落ち着いた感じ。

今年酒は新酒のこと。もともと新米で造り神に供えたもの。今日では年内に醸造されるのは濁酒だけである。秋の季語。

今週末は吹田と大津でジャズの催し。ま~爺は土曜日に大津、日曜日に吹田。大津では担当する会場に小柳淳子さんが出演。

食の文化祭成功裡に閉幕

 

高齢も後期なるとぞそぞろ寒            卓三

食の文化祭も無事に終えることが出来、昨日は後片付け。今日これからの前島クリーンセンターへのゴミの搬出ですべて終了。やれやれの気分。

明日がま~爺の七十五歳の誕生日。法律上、明日からは後期高齢者。前期からいきなり後期では、もう後がないという感じ。せめて中期を設けてくれないものか。

季語のそぞろ寒はぞくっとするような寒さ。身の毛立つの意味もあり、悪寒という漢字をあてている辞書もある。ほかに漸寒(ややさむ)、肌寒なども秋の季語。

本番まであと一週間

 

零余子飯体にいいと言はれても           卓三

山芋などの蔓についた小芋が零余子(むかご)。根の芋とは別のもの。零余子を炊き込んだご飯が零余子飯。

零余子は土の匂いのする独得の味のもので、いくら「体にいい」と言われても、喜んで食べる気はしない。

食の文化祭も昨日、最後のミーティングと出店者説明会を終え、本番まであと一週間。パンフレットが待ち遠しい。

ポスター掲示して

 

十月の色問はるれば萌黄色            卓三

十月の色が萌黄色であると主張したり断言したりしているのではなく、ただ何となく、かな?という気味合い。あくまでも「問はるれば」ということ。

食の文化祭のポスターが届き、あちこちに掲示をお願いに回っているところ。開催まで掲示期間が短いため、せめて掲示箇所を増やさなければ・・・

TSJC初ミーティング

 

満月の目に揺るるほど酔ひにけり           卓三

来年一月十七日の高槻スクールJAZZコンテストの初ミーティングを終えて、ちょっと一杯のつもりが・・・

ついつい調子に乗って梯子酒。久し振りに酩酊状態となり、月が「揺るるほど」に。昨夜は仲秋の名月だった。

TSJCの募集案内の発送と高槻市や高槻教育委員会への後援申請の担当はま~爺に。今までと変わらへんや。

 

引き継ぎで大忙し

 

衣被つるりと剥けてこんばんは            卓三

皮のついた里芋を衣被(きぬかつぎ)とは洒落た呼び名である。この季節に割烹などでお通しとして出されることもある。

皮を剥いて塩味で食べる。JR高槻駅前の「からさき」での嘱目。ま~爺が意識している俳句のユーモアに繋がる一句。

食の文化祭会場の城跡公園の使用許可を得る手続きに奔走中。相手とのスケジュールを調整しながら後任者へ引き継ぎ。