事務局のま~爺です

あるミュージシャンがある日ま~爺にこんなことを言いました。「高槻ジャズストリートが終わらないと今年が終わったような気がしないんですよ」。ま~爺とてまったく同じ気持ちです。かのミュージシャンにとってもま~爺にとっても、一年はジャズストを中心に回っているのです。「年末に一年を振り返って、思うところを何か書け」というボランティアセンターからの指令ではありますが、ま~爺の大晦日はまさにジャズストが終わった瞬間なんですよ。年末はすでに来年のジャズストに向かって走り出しています。しかし、指令ですからそうも言っておられないということで、事務局のま~爺としてジャズストについてかねがね感じていることを一つだけ書きます。

 

高槻ジャズストは何故こうも聴衆が多いのだろうか?というのがま~爺のかねてからの疑問です。ま~爺は大阪府下を中心に近在のジャズの催しを見学して回っていますが、どこの催しも高槻ジャズストとは比べようもなく聴衆は少ないです。開催がゴールデンウィークということで時期に恵まれているということかも知れない、あるいは全会場入場無料という運営方式が成功しているのかも知れない、などなどと、あれこれ推考してみるのですが、これといった結論には至っておりません。今年も高槻ジャズストの聴衆は悠に10万人を超えるものでした。このことをもって高槻ジャズストのことを「日本最大規模の音楽イベントの一つ」などと評されるのでしょう。

 

高槻の中心市街地という限られた範囲に10万人を超える聴衆が押しかけて来るということが、実は高槻ジャズストのアキレス腱となっているのです。しかし、聴衆をあらかじめ制限するということは不可能です。聴衆が多いという現象にどう対応するかということが毎回問われているのです。事故を未然に防ぐ対策の一つとして、会場を増やすことによって聴衆の分散化を図るということを進めてきました。しかし、これには会場を運営するボランティアスタッフの確保が必須です。今年ボランティアセンターを立ち上げていただいたのもボランティアを増やし、会場を増やし、聴衆を分散化し、そのことによって事故防止を図るということが最大の狙いです。

 

第15回という節目を迎える来年はビッグネームのミュージシャンが来演するということもあって、これまで以上の多くの聴衆が予測されます。したがって会場も約50会場と過去最多となりそう。省みれば10年前の第5回が22会場でした。爾来会場は少しずつ増え続けて、12回で約倍増の43会場になりました。50会場ともなると一体どれほどの数のボランティアが必要となるのか。しかし、あ~だこ~だと言ってみても始まりません。とにもかくにもボランティアを集めること。ボランティアセンターにかかる期待はいやが上にも大きくなりますが、すべてをボランティアセンターに委ねるのではなく、全員で声掛けをしてボランティアを集めましょう。