本部のお仕事

私は高槻ジャズストリートのスタッフとして がんばったり、がんばらなかったり、だらだらしたり お酒を飲んだりしながらずるずると10数年関わってきましたが 当日に演奏会場でボランティアをした経験がありません。

初めて参加したのは第3回だったか第4回だったか。
パンフレットを作るお手伝いから入りました。 プロでも何でもないので、しまいには泣きながら作業していたような そんな覚えがあります。当時作った下手な広告を 未だに使ってくださっている広告主の方には 「すみません。作り直させてください。」と言いたくなります。

パンフレットは当日までに出来上がるので、 当日何をするかという話になったとき,本部に座っていてと 言われたような言われなかったような。

そうして私は結局毎年本部に座っているのです。
演奏している会場から、「弁当が来ない」「Tシャツが届かない」 「飲み物が無い」「次に演奏するミュージシャンが来ない」 「人手が足りない」「音響機材が壊れた」「ミュージシャンが楽器忘れた」と、困った事があると本部に電話がかかってきます。
「音がうるさい」と近隣住民の方からお叱りの電話をいただきます。
「どうやって行けばいいの?誰が出ているの?どこに出ているの?」 と、来場者の方から問い合わせの電話があります。
ボランティアがしたいんだという素敵な人たちが本部に来ます。
心優しき観客の方が落し物を見つけたと持ってきてくださいます。
何だか色々とまくしたてて帰っていく人がいます。
親切な大人に連れられた迷子のお子さんが泣きながらやってきます。

右手には運搬班のメンバーが居て、左手には機材班のメンバーがいます。 この人たちに沢山用事を頼みます。 「弁当が無いって。行ってきて!」 「キーボードの音が出ないって。行ってきて!」 「ざるそばが食べたいからついでに買ってきて!」
などなど。
本部ってこんな感じなんです。 楽しそうでしょう!
また来年私は本部に座っているのか。 それはまだわかりません。

(ボランティアスタッフN)