またもやられましたが・・・

貧乏なま~爺はここ数年、小説は文庫以外に買わないことにしています。愛読作家の作品がハードカバーで出版されても、最近はほとんどの作品の文庫化は早いので、文庫になるまで待ちます。

新潮社から先日、文庫で出された重松清「星に願いを」でまたやられました。3年ほど前にこのブログに書いた記憶がありますが、立花隆「政治の情念/権力・カネ・女」と同じ、タイトルを変えての再刊でした。

後者は文庫化にあたり、単行本のタイトル「〈田中真紀子〉研究」を改題した例ですが、前者は文庫の出版元の移動にあたり改題した例です。前書は祥伝社文庫で、タイトルは「さつき断景」でした。

副題に小さく「さつき断景」とありましたが、ま~爺は前書の続編かなと思って買ってしまいました。しかし、幸か不幸か、文庫本は古本屋さんが歓迎してくれるので、読んでしまった文庫本はある程度まとめて売ることにしています。

映画でも同じですが、同じ作品を二度見れば、二度目は最初には気づかなかった新しい発見があります。小説の場合も同じです。しかし、小説は二度も読み返すということはめったにありませんね。タイトルの変更に騙されたおかげで、「星に願いを」を読み返すことができました。まさしく「怪我の功名」でした。

でも、ま~爺のように読んでしまうと売ってしまう人には「怪我の功名」でも、売らずに置いている人にとっては、タイトルを変更しての再版で、同じ作品を買ってしまえばさぞかし腹立たしいことでしょう。

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