ケータイを忘れて

天皇誕生日の昨日、福田バー開店までの時間つぶしのつもりで、あまり期待もせずに見た映画「トウキョウ ソナタ」。良かったですよ。失業した男の家庭崩壊からその再生まで、物語をやや作りすぎているきらいは無きにしもあらずながら、強盗に心を寄せる妻、米軍に志願した長男の転身、次男がピアノの天才的才能を発揮するハッピーエンドまで、見飽きさせませんでした。

監督は役所広司と組んで評判だった「CURE」の黒澤清。その役所広司が強盗役で顔を出しているほか、香川照之がはまり役で、小泉今日子も好演。カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で審査員賞を受賞。高槻センター街の高槻ロコシネマプラスで27日まで、一日3回上映中。僭越ながらお奨めです。

今朝はケータイを自宅に忘れて駅で気づいたものの、9時に人を訪ねる約束があって、自宅に戻らずに直行。人と別れてから自宅まで往復するハメに。往復に要する時間は1時間も掛からないものの、何だか口惜しい気分。ま~爺はときどきケータイをもって出るのを忘れるのです。

ケータイは机の上の充電器にあり、同じ机の上の容器にその日携帯する小物をまとめて入れています。定期券と名刺のほかに何やかやのカードを入れたケースは必携。ほかには時計、小銭入れ、手帳、ボールペン、手拭き、ティッシュ、昼食後に飲む薬、それに今の時季はメンソレタムのリップスティック。容器がカラになるまで身に収めていくので、ここまでは大丈夫。最後がケータイですが、この最後を抜かしてしまうのです。

ここまででお気づきでしょうが、ま~爺は紙幣を入れるための財布を持ちません。若い頃にスリの被害にあって以来の習慣でしたが、今では財布に入れるほどの紙幣を持つこともないし、少ない紙幣は二つに折ってポシェットに入れています。

そのポシェットは必ず紐で肩にかけるもの。5~6年前まではま~爺のことを「手提げ紙袋フェチ」などと呼ぶ人がいるほど、小型の手提げ紙袋にボシェットを入れて持ち歩いていましたが、ある年の暮れに阪急茨木市駅で置き引きにあって以来、肩掛け式のポシェットにしています。この肩掛け式のポシェットさえ、ミーティング会場などに忘れては気づいてくれた誰かに運んでもらう始末です。

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