寺島実郎氏の講演会へ

昨日は友人との昼食会のあと、高槻商工会議所が高槻現代劇場中ホールでで開催した寺島実郎氏の講演会へ。友人を伴って梅田から急遽引っ返しました。寺島氏の講演は聴きたいと思いながらうっかりと忘れていたのを、やっくんこと山本さんから電話を貰って、やっと間に合ったという次第。もちろん山本さんも同行。寺島氏の講演はとても素晴らしいお話でした。

演題は「時代の潮流と日本の進路」。サブプライムローンの破綻とイラク戦争の失敗によって、アメリカとドルの一極支配が終焉を迎え、中国が急速に台頭しつつある国際情勢の中で、日本の進むべき道について、豊富かつ緻密なデータをもとに解き明かしてくれました。世界はいままさに大きく、しかも急激に変わろうとしている――その様子が目に見えるようなお話でした。

寺島氏のお話でとくにま~爺の印象に刻まれたのは、近い将来に日本は世界第2位の経済大国の地位を中国に明け渡すことになるが、悲観するに及ばない、ということ。日本の人材力と技術力を持ってすれば、近い将来には日本は資源大国となり、食料生産力も増大して、食糧自給国家になるであろう、ということでした。寺島氏はその根拠について次のように話されました。

日本は国土面積では世界で36番目の島国ですが、支配する海洋面積では世界で6番目。海底の多くの海底火山の周辺には稀少金属をはじめとする貴重な資源が眠っています。今は依存しているアメリカの軍事衛星に代わって、自前の宇宙衛星を所有することで周辺海底への探査能力を得て、それに採掘技術が加われば、日本は一躍資源大国になるとのことでした。

農業大国への道も然り。農業経営を株式法人化するなど大型化し、優秀な経営力と技術力を導入することで、品質の高い農産物を効率良く、大量生産することが可能となります。すでに日本の農産物は、大きくは輸入する一方で、一部では輸出もしています。東南アジアでは日本産の果物が、北欧諸国では日本産鮮魚の刺身がスーパーで売られているとのこと。

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