古稀の誕生日に

       古稀といふ節目賜る衣被     卓三

衣被は「きぬかつぎ」と読み、里芋の子を皮のまま茹でたもの。皮を剥き塩などつけて食べ、酒の肴にもなります。

今日がま~爺の満70歳(満とするところは世代?)の誕生日です。「秋晴れのわが大厄の誕生日」は数えで42歳の誕生日の拙句。それから早くも30年。いつまでも俳句はヘタだし、頭の中身もアホのまま。人間って40歳過ぎると、どの機能も退化するばかりで、進歩しないというのがま~爺の抱く確信です。若い諸君、40代までに頑張って一事を成し遂げてください。

30年の間に大きく変わった社会現象。毎年最下位あたりをうろついていた阪神タイガースが、優勝争いに加わることが出来るまでに強くなったということを別にすれば、ま~爺の意識の中には次の3つあたりがあります。

①タバコに対する社会意識の変化。30年前は渡辺大学さんという人が嫌煙権を主張する団体を立ち上げ、ま~爺も入会しま    した。当時の嫌煙運動が現在では禁煙運動と化す勢いです。そのちょっと前までは電車の中でも映画館でもタバコを吸う愛煙  家にたいして、誰もクレームはつけなかったものです。

②女性のお化粧の濃厚化。女子高校生がまるでナイトクラブレディのような付け睫毛をしているのには圧倒されます。素肌がもっとも美しく映えるときに素肌美をアピールしないなんて、ほんとうにもったいないなあ。電車の客席で鏡と化粧セットを取り出して化粧するなんて、30年前には想像も出来なかったよ。

③社会福祉関係車両の増大。まちのどこでも社会福祉施設のクルマを見かけます。この現象は障碍者の施設や高齢者の介護施設が質量ともに充実したことのあらわれです。税の投入量も当然増えてはいるでしょうが、その分雇用も増大しており、低迷する景気の底上げに大きく貢献しているのではないでしょうか。

コメントは受け付けていません。