映画「無言館」を観る

土曜日の夕方から京都・烏丸まで出掛けて、京都シネマで映画「無言館」を観ました。高槻在住の作曲家、十河陽一さん(ご夫人はピアニストの高瀬佳子さん)が音楽を担当されているというご縁からの映画鑑賞でした。たしかに映像の中で果たす音楽の役割のとても高い作品でしたが、映画そのものも一人でも多くの方にぜひ観てほしいと思わせる佳品でした。

無言館の別名は「戦没画学生慰霊美術館」。その名の通り太平洋戦争に召集されて戦地に散った画学生たちの作品を収集して展示しています。長野県上田市の周囲を山々に囲まれた田園地帯の丘の上にひっそりと佇む美術館。映画ももちろんお勧めですが、映画を見終わったあとまず心をよぎった感想は、無言館にも一度行ってみたいものだということでした。

この映画を監修した「無言館」の館長は窪島誠一郎さん。作家の故水上勉の息子さんとしても知られています。そして映画にも登場しますが、窪島さんと共同して全国に散在する戦没画学生の作品の蒐集にあたったのが画家の野々山暁冶さん。実はま~爺は野々山さんの妹婿だった故田中小実昌のとても熱心な読者だったのです。野々山さんに逢えてうれしかったです。

映画「無言館」は7月8日(金)まで、京都シネマで上映中。京都シネマはとても感じのいい映画館です。阪急烏丸駅の23番出口を出てすぐ、四条烏丸通り下るのCOCON烏丸の3階です。

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