提言への感想

昨日は秋のイベントに向けて2回目のミーティングが開かれましたが、ま~爺は欠席。高槻市長から諮問を受けて約2年間の審議を重ねてきた「たかつき市民参加懇話会」が提言を発表し、市民の討論に付するために開かれたフォーラムとバッティング、懇話会メンバーのJKのじゅんこと北川氏が室蘭行きで不在のため、代わりにま~爺が手伝いに。高槻ジャズストリートのブースも出展、そのお守りに手が取られて、実際は何の手伝いもできませんでしたがね。

そのフォーラムで発表された提言「これからの市民参加について」に対するま~爺の感想を。提言は市民参加とは何か、なぜ市民参加が必要なのか、などに始まって、市民参加を促進するアイディア、今後の取り組みにいたるまで、まさに市民参加についての模範解答、もしくはとてもよくできた教科書。残念なのは現状についての情報収集、それにもとづく具体的な対策がありません。つまり、現状はこうなっているがこう改めるべきだ、という指摘です。

一つだけ言えばこんなことがあります。ある市民のグループが自発的に、たとえば高槻現代劇場に会場を設けて、映画の自主上映会を計画したとします。そのための費用を賄うために参加者から入場料を徴収するということは普通です。すると会場使用料が2倍に跳ね上がります。一方で大企業たとえば大手証券会社などが、顧客ターゲットを集めて投資促進のための講演会を開く場合は当然入場無料ですから、会場使用料は映画上映会の半額です。

このことは条例によって決められた制度です。条例が市民参加によるまちづくりの阻害要因となっている図式です。もう一つついでに言えば、会場が確保できないために市民グループがせっかく計画した催しが開催できないというケースもあります。公共主催の催しが会場を優先使用するためです。官による民の圧迫です。公共主催と言ってもどうでもいいようなものもあります。市民参加を促す立場からすれば、官民平等の抽選によって決めるべきでしょう。

提言は高槻市長に対する答申ですから大筋をはずさないということはもちろん大切です。しかし細かいことは言うまいというのもどうでしょうか?現状というのは実は細かいことの集積です。現状を分析することによって見えてくるものがあれば、たとえ細かいことでも改めるべきは改めなければ、現状は少しも変わりません。理路を説くことはもちろん大切ですが、小さなことからコツコツということにも答申者の目が向けられたらいいなというのが感想です。

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